9つの戦術 組織づくり 経営について

戦術⑤:人事評価制度を整備する。

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行動や活動をしっかりと評価する制度を設ける。

人事評価制度を整備するとは、組織メンバーのモチベーションを維持するための戦術と言えます。

戦術④で職務契約書についてお話をいたしました。職務契約書には、組織の理念を浸透させる効果があり、また、『なぜこの仕事を行なっているのか』という仕事の理由を伝える効果があります。

この仕事の理由を知ることは、組織のメンバーのモチベーションを高めるのに非常に重要です。

きっと皆さんもそうだと思うのですが、今自分が行なっている行動の意味が理解できていないと、なかなかその行動に身が入らないものです。しかし、一度行動の理由を知ると、その理由を満たすために自ら積極的にその行動を取れるようになりものです。

モチベーションの維持には、評価・承認・報酬が必要。

そして、もう一つモチベーションを高めるのに大切なことがあります。それは、自分の行動が周りから認められているか、つまり、しっかりと評価されているかを知ることです。人間には根源的な3つの欲求があると言われています。

生存欲求:死にたくないと願う欲求。転じて、「いい環境で生活したい」や「いい給料をもらいたい」という欲求につながります。

関係欲求:他者から認められたい、周囲の人々と仲良くしたいという欲求。人間が生物的には弱いため、生き残るために集団を作るようにプログラミングされています。関係欲求は、この集団生活をうまく維持していけるように人間に備え付けられた欲求と言えます。

成長欲求:今よりも成長したい、新たな知識を手にいれたいという欲求。人間は生物学的に弱いのですが、地球で最も繁栄している生物です。この繁栄は、環境にうまく適合した結果もたらされたものです。そして環境にうまく適合できたのは、思考することができたからです。この思考するというプログラミングをうまく作動させるために備わった欲求が成長欲求です。

人事評価制度はしっかりと整備し、この3つの欲求を満たせるようにしなければなりません。そのためには、以下のような条件が必要になります。

① 職務契約書との連動

効果的な人事評価制度を作るためには、職務契約書と連動する必要があります。両者が連動することで、『自分はどのような働きを期待されており、その期待に答えることで評価され、自分の給与が上がる。』ということを組織のメンバーに伝える必要があるからです。その上で以下の3つの仕組み設ける必要があります。

② キャリヤパス=経歴計画(職務の道のり)を示す。→生存欲求を満たす。

キャリアパスとは、組織で活動するメンバーのキャリアアップ・未来を描いたものです。どのような知識・技術が身につけば、自分の立場がどうなり、給与がどうなるかを示したものです。先がわからないと、人間は不安を感じるようになります。逆に、将来像を示すことで、生存欲求を満たすことができます。

③ トレーニングプログラム=教育計画(教育の進み方)を示す。→成長欲求を満たす。

キャリアパスを示す時、その進行に応じた、知識や技術を手に入れる方法も合わせて示す必要があります。そのために、トレーニングプログラムやマニュアルなどを整備しなければなりません。この学習環境を整備することで、人間の持つ学習欲求を満たすことができます。

④ アセスメントプラン=評価計画(評価の基準)を示す。→関係欲求を満たす。

示されたキャリアプランをしっかりと進むためには、これまでの歩み方を定期的に振り返る必要があります。その振り返りを効果的に行うためには、振り返る項目を評価項目として示しておく必要があります。評価するべき項目は、(1)知識・技術力、(2)人間力、の2点です。その組織や部署・立場によって必要な知識・技術を身につけると同時に、その組織がどのような人物を大切にし評価するかを明確に示し、その人物像に近づいているかどうかで評価しなければなりません。メンバーの活動を定期的にフィードバックすることで、関係欲求を満たすことができます。

 

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