使命 組織づくり 経営について

当院の使命③ 関わる人全てが笑顔になれる場所を創る。

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組織には、その存在理由=使命(Mission)が必要です。

当院は2019年4月の開院当初から、世の中に価値を提供できる組織になるために、3つの使命を掲げることにしました。

その3つ目が以下になります。


当院の使命③:関わる人全てが笑顔になれる場所を創る。

これまで10年ほど医療業界で働いてきましたが、その中で様々な問題点に気づきました。

その中でも特に気になった3つの問題点について解決できるような使命を当院の使命に掲げたいと考えました。

3つ目に問題点だと感じたことは「医療機関内での笑顔の少なさ」です。

そこで、上記の理念を掲げることにしました。

医療機関の「冷たく暗い雰囲気」は当たり前?

患者さんはどんな思いを持って医療機関を訪れるでしょうか?

「この痛みの原因は何?」「最近調子が悪いのはなぜ?」「もしかしたら重い病気だったらどうしよう…。」など不安な気持ちを持って医療機関を受診される方が多いと思います。

そして、その様な不安な気持ちから解放されたいという思いで医療機関を受診される方がほとんどだと思います。
確かに医療機関はその様などちらかといいうとメガティブな気持ちが集まる場所ですので、どちらかというと『冷たく暗い雰囲気』になってしまうのは止むを得ないというのが一般的な考えでないでしょうか。

小児病院で学んだ、病院のあるべき姿。

しかし、果たして本当にそうでしょうか?

医者になって4年目、大学病院を出て初めて地域医療の中心的な存在である平塚市民病院というところで1年間勤務をさせていただきました。

その病院はどちらかというと、先ほど述べた様な『冷たく暗い雰囲気』が漂う病院でした。

「病気や怪我で困っている人を助け、笑顔にしたい」という思いで医者になった私にとって、その雰囲気に少なからず違和感を感じていました。

しかし当時は、「重い病気や怪我の方もいらっしゃるため、この様な雰囲気はしょうがない」という様に考えていました。

ところが次の1年間、小児疾患を専門に扱う都立小児医療センターで勤務させていただく機会に恵まれ、やはりこの様な考えは間違っていると思う様になりました。

この病院は病院全体が1つのストーリーを持つ様に作られていました。

外来がある一階は、天井も高く開けており、随所に訪れた患児が遊べる様な工夫がされており、奥に進むと、この病院のシンボルマークである大樹の幹がそびえ立っております。この大樹は階層が上がるごとに森から空へと伸びるストーリーが施されており、そのストーリーに沿ってそれぞれの階のデザインが統一されております。つまり、この病院は患児の成長を大樹の成長に例え、それを支えていくのが両親であり医療従事者であるというストーリーがあるのです。

患児の中には重い病気を抱えている子もいらっしゃいますが、それも含めて支えていこうと『暖かく明るい雰囲気』がそこにはありました。働いている人々も、以前の病院に比べれば笑顔や明るい雰囲気を持って働いておりました。

関わる人全てが笑顔になれる場所を創る。

小児病院で許されることが、なぜ成人の病院では許されないのか。

そんなことは決してありません。成人の医療機関であっても受診する際の気持ちは同じ『不安』です。その暗い気持ちを解決するために訪れた医療機関が暗い雰囲気だと、よりその不安な気持ちを助長してしまう可能性があります。

また、その様な暗い雰囲気の医療機関で働いていると少しずつ勤務している従業員自体も暗い気持ちになっていってしまいます。その気持ちは患者さんに伝播します。そしてより一層暗い気持ちになってしまう…。負のスパラルに陥ってしまうのです。

先ほどもお話した様に、そもそも私は「病気や怪我で困っている人を助け、笑顔にしたい」という思いで医師になることを志しました。その思いに正直になり、自分が創る病院やクリニックは次のことを使命に掲げようと考えました。それが、『関わる人全てが笑顔になれる場所を創る。』です。

笑顔は伝染する。

僕の大好きな動画を紹介します。テーマは『笑顔は伝染する』です。

笑顔になりたければ、周りに期待するのではくまずは自らが笑顔になると決めなければなりません。そして、自ら笑顔になれば、それは周囲に伝播し、周りも笑顔になります。そしてまた、自分もより笑顔になれるのです。

まずは自ら笑顔になる。

以上のことから、私は次のような使命(Mission)と課題(Foucs)を掲げることにいたしました。

使命3:『関わる人全てが笑顔になれる場所を創る。

繰り返しになりますが、そもそも私が医療を志したきっかけが、「不安で困っている人を笑顔にしたい」という思いから始まっているため、その思いを実現させる場所を創りたいと思いました。そのためには、まずはその場を創る職員自体が笑顔で働いている必要があります。

課題3:『自分たちは笑顔で働けているか?

待っていても笑顔で働くことはできません。自らが楽しく働くと心がけなければ、楽しく当法人の職員は次の課題を持って業務に取り組んでほしいと考えております。それは、『自分たちは笑顔で働けているか?』です。

患者さんを笑顔にするために働いている自分たちが笑顔で働けていないのであれば本末転倒です。

しかし、待っていても、つまり受け身の姿勢では笑顔で働くことはできません。まずは、笑顔で働こうと決めること。そして、そのようなモチベーションを持った人々が集まることで、さらにみんなが笑顔になれる。最終的に、この心がけが使命である『関わる人全てが笑顔になれる場所を創る。』に繋がると考えております。

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