戦略的思考 組織づくり 経営について

戦略的思考を身につける!Part2

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戦略的思考Part2

前回に引き続き、戦略的に物事を考える方法についてお話をしていこうと思います。

体系的に勉強するには下記の本も勉強になりますので、ご興味ある方はご一読ください。

戦略的思考のフレームワーク

集団から組織になるためには『目的=使命』が必要であります。(詳しくはこちら→集団が組織になるためには使命(Mission)が必要。

また、その目的を達成するためには組織が目指すべき『理想像』を明確にし(詳しくはこちら→当院の目指す理想像(Vision))、その理想像に到達するためには『具体的な行動指針』を示す必要があります。(詳しくはこちら→理想像に近づくための行動指針
この、目的・理想像・具体的な行動指針という思考の流れは、戦略的思考のフレームワークに基づいております。

フレームワークとは『型』の事です。決まった流れやマニュアルと言い換えることもできます。そして、戦略的思考にもフレームワークがあります。

難しく思える戦略的思考も、決まった考え方に沿っていけば決して難しいものではありません。また、この型に沿って繰り返し戦略的思考を繰り返すことで、自然と物事を戦略的に考えられるようになります。

順を追って戦略的思考のフレームワークを説明していきます。

目的を設定

目的とは、言い換えると達成すべき使命のことです。目的は戦略を考える上で最上位の概念になります。

目的と似た言葉で、ゴールというものがありますが、これは目的を数値化したものです。

当院に当てはめて考えてみると、目的は『患者さんを健康にし、人生を豊かにする。』ことであり、ゴールは『健康寿命と平均寿命の差を限りなくゼロにする』です。目的をゴールという数値に変換することで、目的に対して現在どこまで到達できているのかを客観的に評価し振り返ることができます。

目標を設定

目標とは、目的を達成する上で資源を選択的に投下する対象のことです。

当院で言えば、目標は受診される患者さんや医療圏に当たる地域社会になります。目標は、目的を設定することで、自然とおぼろげながらもその存在が見えてくるものです。それを次の戦略の中で浮き彫りにしていきます。

戦略を設定

戦略とは、手持ちの資源をどの部分に集中して投下するか選択することです。

当院で言えば、戦略はVisionの『正しい医療を提供し、行くと笑顔になるから、また行きたくなる楽しい病院』に当たります。そしてこの戦略を達成するために、手持ちの資源を投下する目標を選択し、集中的に資源を投下していきます。

なぜ資源の投下に選択と集中が必要なのか?

資源を投下する場所を選択し、その部位に集中して投下するのは、以下の3つの理由があるからです。

1つ目は、資源は常に不足しているからです。

2つ目は、達成すべき目標があるからです。

そして3つ目は、資源が不足している中で目的を達成する確率を高めるためには、目的を達成するための近道を探しその部分に資源を集中させる必要があるからです。

当院の目的である『健康寿命を延ばす』に対する施策は、例えば、個別トレーニングする、食事制限する、自宅でも簡単に健康を管理できるアプリを開発するなど様々な方法があると思います。しかし、それを全てやるには人も時間もお金も足りません。そこで当院は、健康の背景には笑顔があると考え、病院を受診される方の暗く落ち込んだ気持ちを明るくし毎日でも来たくなる『場』を作ることに、資源を集中することを選択致しました。

この選択をすることで、次の具体的な方法を考える戦術の方向性が決まります。

戦術を設定

戦術とは、戦略を実行するための具体的な施策を意味します。

当院で言えば、戦術は行動指針の『4つのS』、『4つの精神』、『7つの人間性』、『3つの仕組み』がこれに当たります。

受診された患者さんを笑顔にするために、どのような行動をとれば良いのか。悩んだ時に先ほどの行動指針に立ち返って自らを振り返れるような体制をとっております。また、しっかりとこの行動指針が守られるように、職員の評価基準と行動指針が密接にリンクしています。

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