経営者の心構え

信頼を得ることが何よりも大切

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今回は経営者に必要な知識と心構えについて解説をします。

経営に必要な3つの知識

これまで医院経営を基本に、企業を経営するために必要な3つの知識についてお話をいたしました。

1)組織作り

1つ目の知識は、組織づくりです。

『集団が組織になるためには、その集団が目指すべき方向を示すことが必要』というお話をさせていただきました。その上で、『その目的を達成するために戦略的な組織づくりが欠かせない』ということもお話いたしました。

2)マーケティング

2つ目の知識は、マーケティングについてです。

『マーケティングとは、商品やサービスが選ばれ、そして選ばれ続ける必然性を作る活動である』というお話をいたしました。そして、その基本にある考え方は、『不敗、決して立ち直れないほど大負けしてはいけない』であり、そのために『敵を知り、己を知る』必要があるというお話もいたしました。

3)財務力

3つ目の知識は、財務力についてです。

財務力とは、財務の面から『現状を理解し、未来を想像する力』であるというお話をいたしました。未来は現在の延長線上にあります。財務的に理想的な未来に至るためには、『変動費を減らし、人件費を適正化して、利益を確保』しなければなりません。利益の確保できなければ、組織を維持するができなくなります。そのためには、『また利用したくなる』ような商品・サービスを提供し続ける必要があります。

大切なことは、知識を使って行動を起こすこと

結局のところ、事業経営はこの3つの知識を使って、『正しいことを正しく行い、また利用したくなるコンテンツを作る』という、当たり前な結論に至ります。しかし、この当たり前が非常に難しいのです。またこの3つはあくまでも知識であり、この知識をもとに、どんなに小さくてもいいから行動を起こし結果を出さなければ全く意味がありません。

そして、この3つの知識をしっかりと使いこなすための前提条件があります。それが、経営者としての心構えです。いくら知識を持っていたとしても、この心構えしっかりとできていなければ、長期的にいい結果を得ることができません。パソコンで例えるならば、3つの知識がソフト、心構えがパソコンのスペック、実行結果が組織の活動結果、の関係にあります。どんなにいいソフトを積んでいても、肝心なハードのスペックが劣っていては、そのソフトをうまく使うことができず、フリーズしてします。まさにそんな印象です。

心構えの本心は信頼される人間性

では、経営者の心構えとして最も大切なこととは一体なんでしょうか?

アリストテレスの説得の3要素はご存知でしょうか?

アリストテレスは、古代ギリシア時代に人を説得する方法である弁論術、現代的に言えば、プレゼンテーション術を体系化した人物です。アリストテレスはこの弁論術で最も大切な要素を3つ挙げました。それが、エトス、パトス、ロゴスです。

1)エトス=信頼

人を説得するには、まず、その人物が信頼できる人物でなければなりません。逆に言えば、信頼できない人物から何を言われても信じることができないということです。つまり、信頼とは人を説得する上でそのベースになるものです。

2)パトス=感情

次に、その内容が聞いている人々の感情に響くものでなければなりません。感情を揺さぶることができなければ、その内容は聞いた人々の中に何も残しません。逆に、感情を揺さぶることができれば、その内容に対して非常に興味を持ってもらえることができます。

3)ロゴス=論理

単に感情に訴えかけるだけではダメです。人は感情が揺り動かされた後に、その根拠となる論理的な説明を求める傾向があります。感情を動かしても、それに対する根拠となるコトやモノがなければ、相手の納得を得ることができません。逆に、数字や実際の物など論理的に説明できるコトやモノがあれば、聞いている相手を説得することができます。

以上のことからとても重要なことがわかります。それは、『信頼がなければ、その後にどんな美辞麗句を並べてもムダ』ということです。

経営者の心構えとして最も重要なことは何か?

それは、共に歩む組織の人々から信頼されているかどうか、ということです。つまり、『経営者である前に、1人の人間として、信頼される行動を取れているかどうか』が心構えとして最も大切なことなのです。

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